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講義-第30回-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-

 

 

【展覧会の準備方法を知る➁【作業タスク編⑦】講義-第30- 【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)

 

講義第30回の今回は【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-です。

 

今回は【講義-第22回-手堅く売れる画家の展覧会準備必須タスク一覧】の⑮にあたるタスクです。

 

講義タイトルの通り、展覧会でのお客様にも会場にも喜ばれる仕掛けとは、ズバリ、ワークショップです。

 

展覧会開催においてワークショップは必須というよりは発展的な内容です。

 

とはいえ、私がこれまで経験してきた展覧会では展覧会とセットにすることで売上アップに一役買っているんです。

 

この講義では私の具体例をはじめ、ワークショップとはどんなことをすればいいのかを解説していきます。

 

ではでは、早速いきましょう。

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)⑮ワークショップで使用する道具や材料の用意をする

 

 

この項目を必須タスクに追加したのは、ワークショップ自体は必須ではないとはいえ展覧会の会期中、同会場でワークショップを開催する場合も踏まえてのことです。

 

なので、これはそんなに特別なことはないです(^^;)

 

会場周辺や現地で調達可能なもの以外は確認して事前にしっかり準備しておきたいですね。

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)ワークショップってどんなふうにどんなことをやればいいの?

 

 

作家個人でやるか、会場と連携するかでも変わってきますが、基本的には作家側で道具や材料を準備できる範囲の内容で十分なので、そこまでたくさん経費をかけずに済むものが理想です。

 

その作家が得意なことや、展覧会と掛けてお題を決めたり、展示空間の中でできることが望ましいですね。(ワークショップをしつつ接客するため)

 

大まかに分類するとワークショップの概要は

 

・作家側だけが制作をするパターン

・お客様に制作をしてもらうパターン

 

この2つに分かれます。

 

事前の準備が楽なのは、自分が普段使用している道具や材料、100均などで揃えられるもので十分可能な内容にできる

・作家側だけが制作をするパターン

 

事前の準備が手間なのは、材料と道具の数や量が必要になってくる

・お客様に制作をしてもらうパターン

 

こんな感じになります。

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)【おすすめ】ワークショップ内容の一例

 

 

私が実際に主催したり、参加した展覧会会期中のワークショップの具体例です。

 

専門的な内容以外は殆どの作家さんが出来るものが多いので、初めてワークショップを開催するならこの中のお題を使ってみるといいでしょう。

 

・アートライヴパフォーマンス

→作家がそれぞれ画材を持ち寄って、用意した色紙にお客様の目の前で描いてみせるパフォーマンスです。

→基本的にはこのスタイルが一番準備しやすく、応用が効いて経費もあまりかからないいのでおすすめです。無料でやるとなお良しです。

 

・エコバックづくり

→これはお客様に制作してもらうパターンです。材料と道具はこちらで全て用意し、有料で開催しました。洗っても落ちにくい画材が必須です。(アクリルやアキーラ)

→お題や見本を置いておくと何を描くか迷ってしまう方にも対応しやすいですね。

 

・うちわづくり

→こちらは作家が制作/お客様に制作してもらう 両方ありだと思います。バックよりも100均一でうちわを買えば安く上がります。

→初夏~残暑のイベントとしてオススメです。(扇子も◎)

 

・似顔絵プレゼント

→アートライヴパフォーマンスの似顔絵版です。顔や人が苦手な方にはオススメしませんが、お客様とのコミュニケーションがかなり取りやすい!・・というか会話力が試される(笑)イベントになります。

→”自分やお子さんを描いてもらえる”というのは結構喜ばれるので、作品の購入にもつながりやすい印象があります。

→肌感覚では”人数”を一番集めやすいイベントかもしれません。

 

・干支色紙

→こちらもアートライヴパフォーマンスでお題を絞ったものです。気軽にあれば飾りやすくて喜ばれるので、私は無料でしたが、早描きできるなら有料もアリだと思います。

→サンプルと乖離しない出来栄えで、時間がかかりすぎないことがけっこう大事です。

 

・ペットの肖像画

→こちらもアートライヴパフォーマンスでお題を絞ったものです。また、早描き+クオリティーを保証できる自信があるなら有料もけっこういい題材です。

→人が集まりやすい、人気のあるイベントになりやすいです。気に入ってもらえると、そのまま肖像画のオーダーをゲットできる確率も高いです。

 

・箔貼り講座

→こちらは作家が制作をするパターンですね。実際に制作で使用する材料と道具を丁寧に説明することで、特に会場側には学びや文化発信をする場所としてアピールできるので喜ばれましたね。

→展示してある作品の価値をより伝える方法の1つにもなるタイプです。

 

・箔貼り体験

→体験なので、これはお客様に制作してもらうパターンです。(箔貼り講座の逆)道具が専門的なものなので興味を引いて人気でしたが、準備はやはりそれ相応のものを要しました。。

→箔貼り講座同様に作品に価値をより高く感じてもらうための、展示内容と連動したお題として開催しました。

 

・アーティストトーク(作家同士の対談)

→自身の制作や作品解説、同展の他の作家の制作や作品について語ったりするイベントです。

→グループ展・複数人で開催するならアリかもしれませんが、開催できる条件の会場は限られるでしょう。

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)無料にするか有料にするか

 

ワークショップは無料か有料かで大きく変わってきます。

 

・作家側だけが制作をするパターン

・お客様に制作をしてもらうパターン

 

そして、先であげたこのどちらにするかによっても考える必要があります。

 

どちらのパターンにしてもそれぞれ無料/有料どちらもいけますが、自身の労力と会場の方針を汲んだ決め方をするのが無難です。

 

無料のほうが人数を呼べるので、会場にお金を落とす可能性がある人の割合を上げられますが、有料のほうが少なくても確実にお金を出すつもりでやって来る人が集まる傾向があるとも読めます。

 

有料は金銭が発生する分、負荷(プレッシャー)がかかりますしね。

 

それぞれ一長一短なので、どちらもアリです。状況に合わせて使い分けられると賢い画家ですね。

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)会期中に開催するなら告知はDMにも記載したい

 

 

展覧会会期中のワークショップは展覧会の告知と同じく、SNSでの告知は必ずするとして、できればDMにも記載しておきたい内容です。

 

その際には必ず

 

・開催日時と定員人数

・ワークショップの概要

・無料か有料か(有料なら参加費も)

・整理券などの有無

・電話やメールでの予約の有無

 

これらを記載しておくといいでしょう。

 

記載しておくことでトラブルやイレギュラーのリスクを減らせます。

 

私の例ですが…

 

予約の有無を記載していなかった展覧会で(ちなみに画像右のオレンジの展覧会)朝から電話予約が入り、他の作家もいましたが指名されて対応。(記載していなかったので無下に断れない)

その日は色紙を描いてプレゼントしたのみで終わる。

後日そのお客様が来店されて作品購入に至った。

 

最終的には丸く収まった例ですが、予約が可能かどうか、作家指名が可能かなどあまり記載していなかったこちら側の落ち度はありましたね。。

 

会場側がこうしたワークショップにあまり慣れていない現場だったこともあって、擦り合わせと考えられるリスクを把握していなかったのはあります。

 

・・・やっぱり画像左のワークショップでは詳しく記載しておいたので、特に問題は起きませんでしたね~。大事です。。

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)ワークショップはお客様を喜ばせつつ、売上げを狙える方法

 

有料で開催するワークショップなら、お客様の反応を直に感じながら売上げゲットを狙えます。

 

会場によって方針は様々なので、そこは無視できませんが個人的には

 

・大人数のグループ展なら無料でたくさん人を呼ぶ

 

・少人数または個展なら有料で売上に繋げる

 

・開催の時間を区切る(少人数は大人数より短めに)

 

をおすすめします。

 

特に2人展や個展の場合は接客をする人数が作家と会場スタッフ1~人くらいと少ないので、せっかく感触の良いお客様が現れてもワークショップに手一杯でみすみすチャンスを逃すということもあります。

 

ワークショップにかけた時間も確実に売上に計上するくらいが少人数のときは手堅いです。

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)集客の戦略として会場に喜ばれると仕事が増える

 

特に無料で開催するワークショップはお客様に喜ばれるイベントですし、それよりもむしろ会場側にとって集客の手立てとして歓迎されることは多いです。

 

こうしたイベントで人を呼び込めると、会場側は売上のチャンスを増やせるとともにこれから作品を買ってくれるかもしれない”見込み客”を増やすこともできるからなんですね。(芳名帳への記載を促すなど)

 

個人経営の飲食店などで開催できると、お店に人が入ることでお店自体にお金が入ったりするのはけっこう喜ばれます。

 

最悪、絵の売上があまり振わなかった場合でもワークショップ等の開催を企画・工夫ができる作家は、会場側からすると”仕事相手”として組める戦力であったり、”この会場で応援して一緒に盛り上げていきたい作家”のポジションを得られたりしてまた同じ会場で展示とワークショップ(イベント)をお願いされるということはよくあります。

 

最初は無料で開催しても、今度は有料にしてみるなどのマイナーチェンジのさじ加減次第で売上に繋げることもできますしね。(^^)

 

講義-第30-【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け-(作業タスク⑮)まとめ

 

お疲れさまでした。

いかがでしたか?

今回は

【発展】ワークショップ-お客様にも会場にも喜ばれる仕掛け- 

をお送りしていきました。

 

ワークショップ自体は無しでも展覧会は開催できます。

 

ただ、やはり企画・開催すればしただけのメリットとそこで得た経験が展覧会で作品を展示する先の仕事や活動を呼び込めるチャンスを作れることは間違いないでしょう。

 

最初は展覧会への準備・参加・企画・展示するだけでも大変だと思いますが、そこに追加してこのワークショップを開催できるようになると、あなたの作家としての世界はさらに広がるはずです。

 

とりあえずは必須項目をおさえたその先での開催を目指すといいと思います(^^)

 

また次の講義でお会いしましょう!

 

今回のワークはお休みです。今まで出題したワークと、展覧会や研究のための制作とご自身のペースで進んでいきましょう(^^)

 

もちろん、質問や作品についてのアイディアやアドバイス等、何かあればメールでのご質問もお気軽にくださいね。

 

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ご質問・アンケート(あれば)

 

今回の講義内容での質問などあればこちらにお願いします。

 

あなたやこの講座で学ぶ仲間にとって、充実した講座を作っていくためにあなたの抱えている悩みやギモンをぶつけてもらえると嬉しいです。

(※講義内容の参考にさせていただきます。)

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