【画家としての活動拡大➁】講義-第48回- 画家活動拡大のための営業先を探すヒント
講義第48回の今回は画家活動拡大のための営業先を探すヒントです。
前回講義 第47回 の流れで、画家が展覧会開催以外ではどんなことをして活動を拡げていっているのかを知ってもらいました。
その中の講師業については自ら事業を起こすor講師として雇われるかということになりますが、それ以外のものについてはお客様や仕事相手がいる活動が主です。
となると、そのお客様や仕事相手を探す=営業先を探す ということになります。
「じゃあ営業先を・・・と言っても、どうしたら見つかるのか、どう探せばいいのか・・・」となってしまっては先に進めないですよね。
というわけで、画家活動の一環としてお仕事の幅を拡げるための営業先を探すことについてをはじめとした、考え方やヒントを解説しています。
ではでは、早速いきましょう。
講義-第48回-画家活動拡大のための営業先を探すヒント営業先の探し方と3つの視点
営業先を探すにあたっては、とりあえずこの4つをおさえていきましょう。
☆営業先の探し方☆
➀ネット検索(SNS含め)
➁グーグルマップ(Google Map)検索
➂地域情報雑誌や地域広報
④広報マスコミハンドブック
(メディア関連で連載や挿絵のお仕事)
➀ネット検索(SNS含め)
→検索ワードに 地域 業種 店舗 などを入れて検索したり、SNS(FacebookやInstagram)で同様に検索をかけるのとにかく手っ取りが早いです。
➁グーグルマップ(Google Map)検索
→地元地域に関連した場所で探す場合にけっこう便利です。
→GoogleMapで店名がでてくるお店は広報にもそれなりに積極的と思われるので、あたってみる価値はあると思います。
➂地域情報雑誌や地域広報
→地元企業などは、積極的に情報を出しているところがけっこう狙い目だったりします。
→地域の役所やコミュニティ施設等で探すのがいいかもしれません。
④広報マスコミハンドブック
→メディアへの文章を送るための住所が一覧になった本です。
→雑誌系も一部掲載されているので持っておくと便利です。
→ネット検索だと昔の住所のまま更新されていなかったり、宛てる部署が一目でチェックできないので・・・その点この本だとめちゃ楽です。
☆営業先を探すにあたっての3つの視点☆
- ➀営業先と作品ジャンルのマッチング
- ➁活動地または出身地・地元の企業やメディア
- ➂今までの活動経験と絡ませられないか?
➀営業先と作品ジャンルのマッチング
→営業先の業種ジャンルと自分の作品のジャンルにあまりにも関連性がない場合はやはり受け入れてもらいにくいです。
→下でジャンルごとのマッチング具体例を挙げているので、それを参考にしつつプラスで雰囲気的な部分も考慮して合うかどうかを見極めていく感じがいいと思います。
→例えば、洋菓子店に飾ってもらうのに曼荼羅を描いた作品じゃちょっと合わないですよね?(^^;)
→また、ネット検索で探したりすると企業理念を強く打ち出しているような中小企業も多いので、理念に共感できる部分があるならそこも含めてご一緒してみたいと一筆添えられると◎です。
➁活動地または出身地・地元のローカルな企業やメディア
→地元を盛り上げるために地元の人を紹介したり、イベントを企画開催したいという企業やメディアはけっこうあります。
→都市部よりも地方のほうが”地元を大切にする傾向が強い”ので、地方在住の方は狙い目です。
→ローカルメディアに展覧会やワークショップや活動を採り上げてもらいつつ地元の企業との繋がりを作れると、思わぬところから仕事の話が来たり、展覧会を告知させてもらえるようになると思います。
→自分が住んでいる地元であれば直接会ってコミュニケーションを取ることで話を進めやすい=お仕事をお願いされやすい・応援してもらいやすい シチュエーションかつコストも抑えめで活動実績を作りやすいです。
➂今までの活動経験と絡ませられないか?
→これはかなり応用力が試されるのでちょっと難しいですが、画家活動以外の何らかの活動やお仕事で培ってきた経験を活かしてみるということです。
→絵以外で続けてきた趣味や繋がり、お仕事などで関わってきた自分にとって思い入れのあるものなどがあると、そういったところへの営業で思わぬコラボレーションでお仕事が生まれる可能性もあります。
→一見絵や展覧会などとは関連が無さそうに感じる業種や業界はまだまだ開拓の余地があります。
講義-第48回-画家活動拡大のための営業先を探すヒント主な作品ジャンルの営業先マッチング具体例
➀営業先と作品ジャンルのマッチングで、主にこんな営業先が向いてるよ~というのを集めています。
☆作品ジャンルと具体例☆
- ➀風景画
- ➁人物画(特に美人画)
- ➂静物画(特に花や植物)
- ④動物画
- ⑤抽象画
- ➅縁起物(スピリチュアル系も)
- ➆乗り物(電車・バイク・車)
➀風景画
→個人経営店全般
・歯科医院(個人経営)
・飲食店や喫茶店
・趣味系雑誌
➁人物画(特に美人画)
・化粧品や美容室
・女性に関連する事業(美容系)
・産婦人科クリニック(個人経営)
・飲食店
・地酒、酒造会社
➂静物画(特に花や植物)
・飲食店
・個人経営店全般
・趣味系雑誌(園芸とか)
④動物画
・動物病院(個人経営)
・ペット事業関連企業
・保護活動団体
・ぺット関連雑誌
⑤抽象画
・ホテルや宿泊施設
・広い空間面積を使う業種(ホールやイベントなど)
・作家のコンセプトと共通点・共感できる理念を掲げている企業
➅縁起物(スピリチュアル系も)
・精神科系のクリニック(個人経営)
・日本文化に関係のある団体
・地元(作家自身の)の企業
➆乗り物(電車・バイク・車)
・鉄道会社(電鉄系のデパート)
・趣味系の雑誌(電車・バイク・車)
・中小企業の板金屋・個人経営店
・車種によってはオーナーズパーティー/イベント主催者などからの人脈
講義-第48回-画家活動拡大のための営業先を探すヒント営業するために用意したいもの
営業先を見つけることができれば、あとは営業をかけていくだけです。
そして、営業するにあたってはご挨拶文(コラボしたい とか 採り上げてほしい とか)の他に以下の用意をして送付するのが万全です。
・・・営業のためにもポートフォリオなどはあなたが何者なのか?画家・作家ならどんな人物なのかを自己紹介するアイテムになるので必須ですよ~!
☆営業するために用意したいもの☆
・ポートフォリオ資料
(できればA4で数枚にまとめた作品集)
・作家略歴(年表的なもの)
(これまでどんな活動をしている人物なのか?年齢などがわかる)
・作品制作以外の活動の記録など
(活動の様子などを撮影した写真と共に解説文を添えられると◎)
・作家連絡先 メールアドレス/SNS/電話番号
(略歴とまとめて記載するか、名刺でもOK)
※・企画書(提案できるなら)
(企画のコンセプトや具体的に一緒にやりたいことを書き連ねる)
これまでに活動してきた活動の記録と絡ませてできることをアピールするものもよい
※A4用紙で揃えて長3形封筒に3つ折り/A4封筒かレターパックで折らずに 送付できる規模感で!
講義-第48回-画家活動拡大のための営業先を探すヒントまとめ
お疲れさまでした。
いかがでしたか?
今回は
画家活動拡大のための営業先を探すヒント
をお送りしていきました。
前回に引き続き・・といった内容でした。
活動の拡大は、自分の作品で誰かを喜ばせることをしていった先のあなたが画家として世の中(社会)とどんな関わり方・繋がりを持っていくのかを考えて動いていくことに繋がると言えます。
「そんな大それたことは・・・ただ私は自分の絵が売れたらいいなぁくらいしか今は考えられないなぁ・・・」と思う段階で・・・という方もいると思います。
それはそれでもちろんいいと思います(^^)
ただ、せっかくならダメ元でもとりあえず言ってみる/やってみるのは大事!というのは正直あります。
今回の内容を参考に営業活動をしてみたところでまず考えられる失敗は、”先方からの反応が何もない”くらいのものです。死にはしませんからね(笑)
案外「えっ??ホント??いいの?」というご縁はけっこうあったりしますから。
また次回、お会いしましょう
講義-第48回-フォーム
講座はいよいよ残りあと4回(一ヶ月)です!
ご質問・アンケート(あれば)
今回の講義内容での質問などあればこちらにお願いします。
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(※講義内容の参考にさせていただきます。)