【あなたにとっての売れやすい会場を見つける⑤】講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れ
講義第18回の今回は展示を取り付けるための営業の流れです。
基本的には貸画廊でやりたいときも、企画展示の枠で展覧会を開催したいときも営業(売り込み)をするのは同じです。
しかし、今回の内容が特に大切なのはやはり自費の貸画廊で展覧会をする以外の形式で展覧会を開きたい場合です。
慣れてしまえばそんなに難しいことではないですし、チャンスが広がりますよ~!
ではでは、早速いきましょう。
講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れ⓪営業の現場で必要な持ち物
流れを解説する前に、実際に営業をかけるにあたって必要なものをリストアップしました。
事前の下見の段階であっても会場へ行く際にはこれらを所持した上で臨んだほうがスムーズに事が運ぶ場合が多いので、いずれにしても準備は万全にして臨みましょう(^^)
筆記用具(ボールペン必須) |
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はんこ(仕事で使えるもの) |
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名刺(連絡先を記載したもの)(TEL必須) |
ポートフォリオ(先方に渡すつもりで) |
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作家紹介資料(…ワークで作りましたよね?ね?) |
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企画書(あったほうがいいが、なくてOKの場合アリ) |
もし、気軽に持っていけるサイズの小作品があるなら実物も1点持っていくといいでしょう。
講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れ①ポートフォリオ等・資料・企画書を用意する
まずは、先方へ渡すポートフォリオや資料を抜かりなく用意しておきましょう。
先方への作家としてのあなたを判断する材料になります。ポートフォリオの作り方については【講義 第16回】を参考にしてくださいね。
作家紹介資料はポートフォリオがあれば最悪なくてもいけますが、先方の立場からしたらあると優しい気遣いになるので用意はあったほうがいいです。
正直なところ、特に画商さんは多数の作家や仕事を相手にしていて忙しくてポートフォリオをじっくり読んでいるヒマがない・面倒と思っている方は多いです。
そんな状態で何十ページもあるものを読まなくてはいけない‥となるとどうでしょう?結構大変ですよね。
見てもらえたとしても後回しにされるか、最悪忘れられて目を通してすらもらえない可能性もあります。
そこで、A4用紙3枚ほどでまとめられた資料ならどうでしょう?すぐにパッと確認できますよね。なので、作家紹介の資料はあったほうがいいよってお話でした。
企画書が必要かどうかは展覧会の形式と会場にしたい場所によりますが、用意できれば強いということは間違いないです。
特に、先方からの場所代や諸費用の負担をしてもらって展示をする企画展示がしたいのであれば必須です。
百貨店はもちろん、貸画廊でも企画展示を行っている場所に関しては作っていおいて損はないですし、実際に営業をかける場面では企画書の中身を追っていけばいいだけになるのでお互いに楽です。なので、できれば用意しましょう・・!
企画書を作るための中身は【講義 第17回】でチェックしてくださいね。
会場によっては企画書のフォーマットがWEB上で用意されている場合もあるので、会場のHPサイトはあれば必ずチェックしておきましょう。
講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れ②展覧会を開催したい会場に目星を付ける
まず、いい会場選びのポイントは【講義 第15回】を参考にどうぞ(^^)
いくつか目星を付けて会場を探しておくといいですね。HPやSNSをやっている会場ならそこで営業時間なども分かると思うので、しっかりチェックしておきましょう。
講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れ③現場の下見・スタッフさんとコンタクトを取る
できれば会場へは必ず下見へ行きましょう。(会場選びのためにも)そこで会場スタッフさんや画商さんと直接会うことができればラッキーです。
下見であっても作家紹介資料やポートフォリオを持っていけば、「ここで展示をしたいんですが」とコンタクトが取れればその際に受け取ってくれる場合があるので持って行ったほうが吉です。(相手からポートフォリオを持ってるなら受け取る等言ってくれた場合が理想です)
ただし、その場合1点注意してほしいことがあります。
会場が誰かの展覧会会期中の場合、その場でポートフォリオを広げたり、自分の作品を見せたりするという行為は絶対にやめましょう。
会場はあくまで展示をしている作家さんのための場所です。作家さんからしたらあまり良い気はしないですし、営業妨害に近い行為です。
展示をしている作家さんの気持ちになって考えればわかることですが、緊張と必死のあまり、、という方も少なくないです。気を付けてほしいマナーですね。
講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れ④メールや電話で段取り・アポイントメントの日時を取り付ける
メールか電話、もしくは貸画廊や店舗でHPやSNSを開設している場合はそちらへ連絡を入れて「そちらの会場で展覧会がしたい」という旨を連絡し、アポイントメントを取り付けます。
先方の都合や方針はあると思いますが、なるべく会場で直接会うかたちでアポイントメントを取り付けましょう。
この3点は必ず伝えるようにしましょう。
・やりたい展示の会期(●月〇日~●月〇日)
・展示の形式(個展/〇人展/グループ展)(展示即売/展示のみ)
・どんなものを展示するのか(例:油絵・日本画)
・(電話の場合、連絡可能な番号)
今はメールで連絡が出来る場合が多いので、上記の3点と作家紹介資料をPDFなどで添付できるとどんな作家で、どんな作品を展示したいと思っているのかが簡単に分かってもらいやすくていいと思います。
もしこの資料を作っていない場合は、作品のスペック(技法・サイズ・(価格))を書いて画像を2~3点添付しましょう。
講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れ⑤実際に営業をかける・展示を取り付ける
さて、これでやっと実際に営業をかけていきます。
・やりたい展示の会期(●月〇日~●月〇日)
・展示の形式(個展/〇人展/グループ展)(展示即売/展示のみ)
・どんなものを展示するのか(例:油絵・日本画)
アポイントメントの連絡でも伝えた内容ですが、これは再度必ず伝えるポイントとして押さえましょう。
企画書の用意がある場合はその内容に沿って追っていくとスムーズです。
展示を取り付ける際に、契約の内容が全て口約束になってしまって不測の事態が起きた時や費用負担率などがなあなあになってしまうことも少なくなかったりします。(展示等に慣れていない場所の店長/昔カタギの画商さんに多い)
こうしたことで損をするのは作家側であることはままあるので、そういったことにならないようにこの場で出た契約内容をメモし、この場か更にまた別日を設けるかしてできれば対面で契約書を作り、内容の読み合わせをして互いに納得したところで展示を契約しましょう。
契約書の内容・作り方等については次回の講義でのお楽しみに(^^)
講義-第18回-展示を取り付けるための営業の流れまとめ
お疲れさまでした。
いかがでしたか?
今回は
展示を取り付けるための営業の流れ
をお送りしていきました。
このあたりは画家と言えど、”営業マン”とさほど変わらないことをする瞬間なんですよね。
営業マンは自社の製品を売り込みに行くわけですが、私達は自分の作品、または作家としての自分を売り込みに行くわけです。
自分を売り込みに行くにあたって最初は特に勇気のいることだと思いますし、断られたら少なからずショックを受けるかもしれません。
でもそれはあなた自身が否定されているわけではなくて、先方の都合や需要とマッチしなかったというだけの話なので気にしなくてOKなことが多いですよ(^^)
画家ってホント、一人でいろいろなことをこなすマルチプレイヤーなんです。
また次の講義でお会いしましょう!
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(※講義内容の参考にさせていただきます。)