【展覧会での接客方法を知る➂】講義-第38回- 穴埋めテンプレートでセールストークを作ってみよう
講義第38回の今回は穴埋めテンプレートでセールストークを作ってみようです。
前回講義 第37回 セールストーク(作品解説)を用意しよう で、セールストーク(作品解説)とはどんな内容を用意しておいて、実際の現場で話せればよいのかを解説していきました。
そして今回は、井上が用意したテンプレートに沿ってセールストークを作成しよう!というより具体的で実践的な内容にしてみました。
前回講義(第37回)を参照しながら、テンプレートを完成させていってくださいねー!
ではでは、早速いきましょう。
講義-第38回-穴埋めで簡単にセールストークを作ってみよう穴埋めしてセールストークを完成させたいテンプレート 10項目
このテンプレート10選は、講義 第37回 セールストーク(作品解説)を用意しよう の項目番号と対応しています。
それぞれの項目の要点については第37回 講義 を参照しながら考えてみてくださいね(^^)
特に、➅と⑦においては4~6つの要素を挙げていたので、できたらその要素全て1つずつ作れると準備万端です。
最初から文章で入れていけるならもちろんOKですが、それが難しいようならそれぞれの項目に対してまずは単語を入れていくのがいいです。
繰り返しになりますが、ここで言う作品解説とは作者の主観で作品について語るべきものなので制作に対しての思い入れや経緯などを乗せてOKです。
そのほうが制作にかける熱意も伝わりやすいので、特に作品ごとにエピソードなどあればなお◎です。(当たり前ですが、ウソとかはダメです(笑))
基本的に、作品解説は自身の言葉で、作品の見どころ・魅力を言語化する行為だと思ってください。
➀どんな技法で描かれた作品か?
・「この作品は、( )で描いています。」
・「この作品は、( )を使って、( )という技法で描いたものになりますね。」
➁どんなものを主に描いて、どんなテーマ(主題)やコンセプトで制作しているか?
・「( )をテーマに、( )を中心に描いています。」
・「主に( )をモチーフに選んで、( )をテーマにしています。」
➂何故その技法を使用しているのか?その理由
・「( )を使っているのは、( )だからなんです。」
・「この技法に出会って、( )をしたくて使っています。」
・「この( )の( )が自分の( )なところや感覚にちょうど合うみたいで、使っています。」
・「私が感じる( )の( )なところが私の制作のテーマにぴったりなんです。」
④何故そのテーマ(主題)やコンセプトで制作しているのか?その理由
・「( )という思いが私の中にありまして、( )をテーマに据えていますね。」
・「制作では( )なことを考えているので、テーマが( )になりましたね。」
・「子供の頃から( )に興味があって、その感覚から( )をテーマに制作するようになりました。」
・「大人になって最近では( )を感じるようになってきて、そんな想いを形にしたいと思って思い立って( )をテーマに制作しています。」
・「きっかけは( )だったんですが、( )で、( )をテーマに制作をするようになりましたね。」
⑤作品で描いたもの(具体的なモチーフ)への思い入れ
・「( )は私にとっては( )なもので、制作のモチベーションになっているので、今回の展覧会のためにも描きました。」
・「( 具体的な時期 )にこの( )を観に行った機会があって、それを今回この展覧会の時期にぴったりだと思って描いたんです。」
・「( )の( )なところに惹かれて、それをなんとか形にしたくてこの作品のモチーフを選んだんです。」
・「( )は子供の頃から親しみがあって、自分にとっての”特別”なんです。(さらになぜ特別なのかを語れるとイイ!)」
➅作品に対して自分が気に入っているポイント(作品の推しポイント)
・技法について
→・「自分の感覚を活かしつつ、( )の( )なところが個人的にこの作品は気に入っていますね。」
→・「( )の( )な特性を活かして( )にしているので気に入っています。」
→・「( )ならではの( )が( )でこの作品が良くなったなあと完成して思いますね。」
・使っている素材について
→・「( )の( )をたくさん使って描けたのがこの作品のお気に入りポイントですね。」
→・「( )に( )な素材が( )で気に入っているんです。」
→・「( )を使うと( )になるのが( )で気に入っているところなんです。」
・選ぶモチーフについて
→・「( )を取り入れた( )を( )したかったので、そこがこの作品のポイントであり、私が気に入っているところです。」
→・「( )を( )したかったので、この( )を( )したのが気に入っていますね。」
・額装について
→・「この作品の額装は特に( )なところが個人的に気に入っています。」
→・「出来上がった作品に対して( )な雰囲気の額装を合わせられたので、そこも込みで気に入っています。」
→・「額装をしたら、する前よりも( )になって、さらに好きになった作品です。」
⑦制作や作品に対してこだわっていること
・技法について
→・「( )をずっと続けてきたので、1点物の作品を制作するにあたってもこだわって続けています。」
→・「( )と( )に慣れ親しんだ経験から、自分で上手く組み合わせられないかと思い、この描き方に辿りつきました。」
→・「( )の( )なところが( )で自分なりにこだわっていますね。」
・使っている素材について
→・「( )にもいろいろ種類がありますが、私の描き方や肌感覚には( )が合うのでこれを使っていますね。」
→・「( )は私にとって( )な( )を選んでいます。」
→・「私が制作するにあたって( )にしかない( )がある( )を選んで使っています。」
・選ぶモチーフについて
→・「( )の中でも、( )なものが合うと思って( )のために選んで描いたんです。」
→・「( )じゃないと私のテーマというか、作りたい作品が完成しないと思ってこれを選びましたね。」
→・「( )のためには( )しかないと思えて、( )をチョイスして描きましたね。」
→・「( )は( )な思い入れがあって、ついつい選びがちなんです。」
・モチーフの取材について
→・「この作品のモチーフは( )でしか見れない、( )じゃないとダメだと思って現地に取材しに行って沢山写真も撮りましたね。」
→・「この( )をどうしても描いてみたくて、( )までよく行ったり、近くに行ったらついでに寄ったりしていましたよ。」
→・「この作品で描いている( )は私にとって( )なので、よく( )しますね。」
・額装について
→・「額装は( )なことを考えて選んでいます。」
→・「額装によって作品の見え方はかなり変わるので、私は( )なことを気にしながら額装をしてもらっています。」
→・「実は額装まで私がしているのですが、( )ですね。」
・作品に起こすまでの制作の構想段階について
→・「作品を制作するまでの構想段階では、( )を大切にしていますね。」
→・「( )を大切にできて初めて制作の構想に取り掛かれます。」
⑧制作~完成までにどれくらいの期間(時間)をかけたか?
・「この作品はトータルで( )時間くらい・・・日にち換算すると( )日くらいですかね・・・。途中、( )に苦戦したりしたのを越えておかげさまで完成できましたね。」
・「この作品はトータルで( )ヶ月くらいかかりましたね。最初の構想の段階から準備して描いて完成までとなると、やはりそれくらいかかってしまいますね。」「それだけ時間をかけて制作している中で、( )に苦労しましたね。」
・「案外( )日くらいで、驚くほど順調に最高の気分で完成できたんですよね。」
⑨いつ完成した作品か?
・「この展覧会前の( 具体的な時期 )くらいに完成して、今回の出番(展覧会)を待っていた作品なんです。」
・「( 具体的な時期 )くらいに完成したので、割と時間は経っているのですが気に入っている作品なので今回も展示しています。」
・「実はこの展覧会が始まるギリギリまで・・・( 具体的な時期 )まで手を加えてやっと完成してここに出せた作品なんです。」
⑩作品を制作していた時の状況や心境
・「正直、この作品を制作していた時は( )があって、( )だったんですよ。」
・「この作品、実は( )なんです。」
・「( )だった時に( )な状況だったので、( )なことも込みでこの作品が出来上がったんじゃないかなと今振り返ると思いますね。」
・「実は( )なことも自分の中では思いながらこの作品を描いていましたね。」
・「( )を( )してみたくて描いてみた作品なんです。」
・「ここだけの話、( )な作品なんですよ。」
講義-第38回-穴埋めテンプレートでセールストークを作ってみようテンプレート1項目につき1コを完成させればひとまずトークの持ち球10コをゲット
さて、1項目につき1つのテンプレートを載せていきました。
このテンプレートを項目を1つずつ完成させれば、10コのセールストークをまずはゲットできます。
この時点で展覧会の現場でお客様と対峙した際に「なにを話したらいいかわからない・・・・。」というアナタはいなくなります!(笑)
「絵を売っていきたい」「活動を頑張っていきたい」「やっぱり絵が好き」「〇〇好きだから」「こんな事を考えていて…」・・・どんな理由やモチベ―ション(動機)であれ、この10項目のうちに1つでも語れるものをあなたは絶対に持っています。
普段考えていることや思っていることであっても、急に言葉にしようとすると上手くまとめるのはけっこう難しいと思います。
ましてやそれを他人に伝えようとするなら尚更です。
というわけで、今回は難しさのハードルを少しでも下げてできるもの・・・ということでテンプレートを用意したので、気軽にあてはめて使ってみてくださいね。
また、テンプレートの中の文言を違う組み合わせにしたりするだけでもさらにバリエーションは広がるので、そういう使い方もアリです!
講義-第38回-穴埋めテンプレートでセールストークを作ってみようまとめ
お疲れさまでした。
いかがでしたか?
今回は
穴埋めで簡単にセールストークを作ってみよう
をお送りしていきました。
前回剛毅(第37回)と合わせて見ながら考えられるとグッドです(^^)
そして、繰り返しになりますが、画家自らが行うセールストークとは、大部分が作品解説で自身の作品の魅力を言語化して相手に伝えるための行為です。
今回の穴埋めで作成したものはひとまず軸として、その先でご自身の言い回しにアレンジして使えると、より実践的になると思います。
さらに、”こういう事も自分の作品ならアピールしたほうがいいんじゃないか?”とか、”これはあんまり言う必要はないかな”とか実践でお客様の反応を見極めつつ考えながら言葉やアピールポイントの取捨選択ができるようになると最高ですね。
そしてさらにテンプレートから派生して、いろんな言い回しやバリエーションを持てると強くなれるはずです!
また次の講義でお会いしましょう!
講義-第38回-ワーク
今回のワークは、『セールストークのテンプレートを完成させよう』です。
もうズバリ今回は上のテンプレートを使ってセールストークを作ることです!
まずは作ってみることが一番の学びになります。
文章で書きおこすのと、実際の話し言葉では、若干のニュアンスが変わるかと思いますがひとまずは今回のテンプレートに沿って作ってみましょう。
テンプレートに沿って作成したセールストークをフォームに打ち込むか、Wordなどの文章データをメールに添付して提出してくださいね。(^^)
●ワークのねらい●
・セールストークをするための持ち球を用意する
・実際に展覧会での接客でするセールストークのたたき台を作る
・それぞれの項目の内容を人に伝えられるようにするために言語化する
■ワーク実習の手順■
①前回講義(第37回)の内容を参照しつつ、今回講義のテンプレートの全体を把握する。
➁今回セールストークを考える作品を1点選ぶ
➂作品や制作についての➀~⑩のテンプレートの穴埋めをしてセールストークを作成する。
(1項目につき1つでも、複数でもOK)
④完成させたテンプレート文書をフォームに打ち込みorメール添付で提出。
⑤今回選んだ作品の画像をメール添付で提出。
※注意事項※
・1項目につき1コでもOKです。(➅・➆はさらに4~6分かれているため)
・WindowsのWord(ワード)などが使える方はそちらに打ち込んで作成できると便利です。(資料として残しやすい)
・Word(ワード)などで作成した場合にはメール添付で提出してください。
・今回セールストークを考えるにあたって選んだ作品の画像をメール添付で送ってください。
必ず氏名を忘れずに記入すること。(どなたのご提出かわからなくなってしまいます(涙))
メール件名:【お名前〇〇〇〇 講義第38回ワーク回答】
今回選んだ作品の画像提出はこちらメールアドレスへ↓↓↓
amikainoueart@gmail.com
最後はアンケートのお願いです。(あれば)
今回の講義内容での質問などもあればこちらにお願いします。
あなたやこの講座で学ぶ仲間にとって、充実した講座を作っていくためにあなたの抱えている悩みやギモンをぶつけてもらえると嬉しいです。
(※講義内容の参考にさせていただきます。)
※ワークへのコメント・添削返信はセールストークテンプレートと作品画像の提出をされた方から随時行います。
(返信目安は1週間前後)※
※セルフスタディコース【SSC】の方はワーク提出不要です※